? 2020-08-29 20:59:24 |
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っ、泣いて良いの………?
( こっそりと握り締める拳銃。それを思わず驚きで落としてしまう。少女の 『 何も求めていない手 』 が、私の頭を不意に触れる。人の手なんて、大嫌いな筈なのに…。少女の手は私に、安心すら覚えさせる。頬が濡れる、無数の涙によって。止まらない、涙って止まらないんだ。今まで止めてた分が、溢れ出ちゃう。私は、大人乂なく少女の前で涙を流した。「 疲れた、疲れたっ……。もう嫌だぁ…。 」 少女は受け入れてくれた。こんな私を抱き締めてくれた。彼女の胸で、弱虫暗殺者は泣いたのに受け入れてくれた。嬉しい、哀しい、惨め。そんな気持ちが混じり合う。少女の姿を見れば更に、黒く黒く深く深く混じってしまう。私は少女を離さない、いいえ。離せない。互いに依存し合ってしまった。私は少女の優しい気持ちに。少女は、私の弱い部分に。溶け混んでしまえば、もう離れることはできない。 )ねぇ、私と一緒に……
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