不死の少女《マチルダの質問部屋》

アントワヌ（ありゃ、そうなの？）
ヴァーシーリー（嫌われちゃってるのかぁ…）
エリシア（なんだか可哀想ね…）
ヴァーシーリー（ねー…）
アベラルド（ほほーう…優しくないのか…でもいいところはきっとあると思うぞ！）
エリシア（バカのアベラルドがいいこといったわ…）
アベラルド（馬鹿は余計だ馬鹿は！）

ラヴィ
(「だってノーマンはね、頑張ってる人をバカにするの。他にも…」ラヴィが身体言語で語り始めようとした瞬間、他の皆が遮るように話し始め)
ルイ
「ええ。ノーマンさんは動物が嫌いなんです。
まだ手を出していない分マシですが…。」
オズワルド
「…ノーマンは信念や正義を信じていないのです。束縛が嫌いで全て己のルールに従って行動する…利己的な人物ですから。」
東
「あ～…分かるわー。ノーマンくん、性格死んでて絡みづらそうだもんな。」
アレックス
「……同意します。」
エメリア
「………規則に従っている限りは黙認してやるが…
自己の規則で動いているのは好ましくないな。」
ノーマン
「…他人から拒絶されるのは慣れてるけどさぁ。
だからって、こんなに言われて傷付かないわけじゃないんですけど～。」

アントワヌ（あ、ありゃりゃー…）
ヴァーシーリー（ぼ、ボロクソに言われてるじゃないか…）
エリシア（それなですわ…）
アベラルド（可哀想になってきたわ…）
ヴァーシーリー（で、でも！いいところはきっと、あると思うよ僕は！ノーマン君カッコいいじゃないか！それに背も高いし！ねぇアントワヌ！？）
アントワヌ（えっ？あ、うん！いいと思うぞ！）

ノーマン
「…あはは…背ぇ高いって、ルイ殿(210㎝)目の前にしてそれ言うかなぁ。ルイ殿にとっちゃ俺とかラヴィ殿とか…小人でしょ。」
ラヴィ
(「ねえ、ノーマン。それじゃ誉め言葉になってないよ。」とラヴィは責めるような眼差しをノーマンに向ける。)
東
「それ言っちゃおしまいでしょ。俺たちが身長でルイくんに敵うわけないじゃん。」

ヴァーシーリー（う"っ…それもそうか…）
アントワヌ（でもルイくんって背高いよね～。）
ヴァーシーリー（ねー、何食べたらそんなに大きくなれるんだろ…？）
アントワヌ（肉かなぁ…）
ヴァーシーリー（肉なのかなぁ…）←
エリシア&アベラルド（わ、私（俺）だって大きくなれるもん。）
アントワヌ（こらこらお前達は何で競ってるんだ。）←

ルイ
「？…身長、ですか？色々なものをよく食べてよく寝れば勝手に伸びるのでは…？」

ヴァーシーリー（そ、そうなのかい！？）
アントワヌ（だってさ！さあヴァシュリーシュカ！よく食べてよく寝るんだよ！）←
ヴァーシーリー（う、うん！僕頑張って色んなもの食べるよ！…辛いもの以外は…（（）
アントワヌ（辛いものもちゃんと食べなさい！）←

東
「いや～…超健康児だねぇ、ルイくん。
うちの部下達に見習わせたいよ。」
ルイ
「…確か…東さんは帝国の第一師団長を務めておられましたよね？」
東
「うん、そうだよ～。」

アントワヌ（全くだよね！僕も部下達に見習わせたいよ…）
ヴァーシーリー（僕のアルミラージも肉しか食べないからやんなっちゃう…）
アントワヌ（あの顔で肉を食べるの！？）
ヴァーシーリー（そだよー。）
アントワヌ（へへぇ…おっかないおっかない…食べられないようにしないとね…）

アレックス
「………健康な遺体は良いものです。」
東
「アレックスくんはホント死体が好きだよねぇ。正直さ、生きてる人間より死体と話してる時の方が生き生きしてるんじゃないの？」

アントワヌ（ほへぇ…そうなのか…）
ヴァーシーリー（んね！分かるよ！僕もお金に変えるとき顔がダメだと分かんないって換金所のおじさんに断られちゃうからね！鮮度が命だよ鮮度が！）
アントワヌ（俺ヴァシュリーシュカがおっかなくなってきたよ…）

アレックス
「………そうですね。」
東
「死体大好き勢ちょー怖いんだけど！
あ、ところでさ…ノーマンくんって何があって性格そんなに死んでるわけ？」
ノーマン
「…ええ…それ聞く～？ま、いいけどさぁ…。」

アントワヌ（それなー！？友達ながらめっちゃ怖い！）
ヴァーシーリー（だよねだよね！そんな怖くないよ！安心しておくれよ！あ！僕も気になる！聞かせて聞かせて～！）

ノーマン
「…良いけど…ロクなもんじゃないよ？…俺は王国のスラムで生まれ育ってさぁ、2歳の時、麻酔なしで腹引き裂いて、その中に薬ぎゅうぎゅうに詰め込まれて売られたんだよね。しかも実の母親にだよ？あはは～…ホント笑えるよねぇ。そんでそこからは毎日が地獄の日々ってとこ。所詮俺は薬の入れ物でしかなかったからさぁ、マトモな扱いなんてしてもらえなくて。殴る蹴るの暴行とかほぼ毎日だったっけ？マトモな人間のご飯なんてほとんど食べたことなかったよ、ホント。いっそ何処かで野垂れ死んで、野犬か何かに食われた方が楽なんじゃないかって何回も考えたもん。」

ヴァーシーリー（Ужас…！！！（思わずロシア語が出てきてしまう））
アントワヌ（えっ？なに？今なんて言ったのよヴァーシーリー？）
ヴァーシーリー（えっ…？酷いねって言ったんだよ…？あんまりにも可哀想でさ……僕…悲しいよ…）
アントワヌ（だな…俺の友人にもそんな酷いことされた奴はいないぜ…。）
ヴァーシーリー（それな…。）

東
「…あー…何か、ごめん。そりゃ性格も死ぬわな。」
ノーマン
「…だから言ったじゃん。ロクなもんじゃないよって。あ、まだ腹に傷跡残ってるけど見る？」
ラヴィ
(「ノーマン、嫌いだけど可哀想…。」ラヴィは悲しげな視線をノーマンに向ける。それは今にも消えてしまいそうなほど儚く見え、ラヴィはノーマンの頭を撫でる。)

ヴァーシーリー（ううん、いいよ…大丈夫…君はなにも悪くないよ…！Не волнуйся…（そう言うとノーマンを抱き締める））
アントワヌ（？？何て言ったん？）←
アベラルド（大丈夫だよ…って言ったんだろ。多分。）
エリシア（多分なのね…そうねぇ…可哀想ね…）

ノーマン
「あはは～…お陰様で拒絶されるのには慣れたよ。」

ヴァーシーリー（それもそうだね…）
アントワヌ（可哀想にな…）
ヴァーシーリー（で、でも大丈夫！僕がお友達になってあげるよ！だから大丈夫！ね？）

ノーマン
「あはは～…冗談キツいよ。「お友達」とかホント勘弁してくれない？傷を舐め合うだけの友情ごっこは大嫌いだからさ。」
ラヴィ
(「ほら、ノーマンはこういう所が嫌われてるの。」とでも言いたげな瞳でラヴィは貴方達を見つめ、呆れたように肩を竦める。)