誇大妄想狂 2020-08-20 11:06:10 ID:5a7104027 |
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>堺さん、エステラさん
(人の心に比較的疎い幻だが……堺さんの様子を見て、どこか似たような感じになる。能力を「呪い」ととらえるその言い方をされたとき……思い浮かんだのは。両親のあとを追うために自殺しようとして……能力がインストールされ、それが果たせなかったときのことを。)
「……あの、堺さん。僕の能力も……誇れるもの、とは思っていません。その……僕が能力を得たときは…………とっても悲しいときだったんです。大好きだった人とお別れをすることになって、その人についていきたかったのに……能力が発現して、それが叶わなくなった。それどころか……もう二度とこの先も、追うことはできなくなったかもしれないんです。……当時は、泣き晴らしました。「どうしてこんなことになったんだろう」って、能力を、事実を恨んで……空虚な気持ちになりました。」
(自殺をしようとした、死別した両親の後を追おうとした。そう直接的には言わず、あえてぼかす。ただ、勘がよければ「後を追う、追えなくなった」が「命を断つこと」と結びつけられるかもしれないし、それすら理解できたなら……「幻は実質不死に近い」ということも、解るかもしれない。)
「……人助けは、大好きだった人が残した、僕への頼みだったんです。僕は……それにすがるように、人助けをすることを決心しました。……誰かを助けて、感謝されている間は……満たされたような、そんな気持ちになれるんです。その時が僕にとって……痛みも、苦しみも、空虚な気持ちも埋めてくれる瞬間なんです。……それだけのために、僕は能力を駆使してます。…………それだけ、なんですよ。」
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