誇大妄想狂 2020-08-20 11:06:10 ID:5a7104027 |
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>霧さん
「……」
(霧さんの様子を見た幻は、以前のことを思い出す。メガロマニア利用者だと打ち明けても冷静だったこと。日差しを避けるような格好と行動。血をみたときの自制らしき反応。……やはり、霧さんは普通の人とは違う。もしかしたら……)
「血を、求めてるんですか?あぁ、驚かないでくださいね。お姉さんの様子とかをみてて、血を意識してるとき、強張ってたので……なにかを自制してる、っていうのはわかってたんです。……僕の血が、欲しいんですか?」
(話しかけている声は優しく、ちっとも怯えも恐れも
、微塵もない様子。事実、幻は恐れていない。彼にとって霧さんは、自分を手助けしてくれて……優しくていい人だから。それだけの理由で、幻は素性も知らない、一度会っただけの女性を信頼している。そうなるのは……人としての多くを知らない、無垢な子供だからだろう。)
「大丈夫ですよ。僕は、ちょっとやそっとのことでは倒れません。……むしろ、お姉さんが苦しんでいる様子を、ただみているだけの方が辛いです。……だから、大丈夫です。僕の言葉を、受け入れてください…。」
(警戒心の欠片も見えない笑顔で、優しく諭すように、幻は吸血を容認する。)
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