誇大妄想狂 2020-08-20 11:06:10 ID:5a7104027 |
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( 天都の何をしたかも分からないわずかな動作を捉えた時には、血飛沫が飛んでいた )
「 痛ってぇ」
( 火傷のような痛みが広がる右肩に手をあてがい、悲倉は何かをつまむような動作をする。そこそこ厚いパーカーを突き破り、さらに皮膚に入り込み、肉の筋が絡みついたそれを強引に摘まみ取った )
「 やっぱりか。減速させていなかったら、完全に致命的だったな。お前の異能力は意外と応用が効きそうだ 」
( それは最初に天都に撃ち放った弾丸だった )
「 だけどお前のやり方ではやっぱり無理だ。僕たちを止めることができない 」
( 弾丸を捨て去り、天都との一定距離を保ち、隙を見せないように歩いた。そしてたどり着いた先には、豪邸がある。敷地内を守る大きな壁に扉。その扉は顔認証で開かれる仕組みらしい。その扉に手を置き )
「 僕はこの扉を破壊し、そしてこの豪邸に住む一家を殺すことができる。一方でお前はどうだ。殺すことができないんじゃないか?それは異能的な問題で言ってるんじゃなくて、自分の精神的な問題だ。いや、もっと別の言い方で言ってもいいかもしれない。僕は、周囲の人間を巻き込み、意図的に殺しながらお前と殺り合うこともできるってことだ。そこで疑問なんだが、お前にはそれを許容することができるか?」
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