奏歌 翔音 2020-08-14 23:09:35 ID:5762b1903 |
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>968 >969 >ルミナスさん他ホテル組
ルミナスの発言にターナは素早く、そんなことは無いと叫んだ。
「用済みなんて、そんな事ないわ。.......いい事?あなたは今悪の組織にいる。けれど、あなたの献身のおかげで、無事に箱は完成した。だからこそ、その箱(力)は、あなた達2人に身を委ねたのだと思うわ。何故なら、それは審判と裁きを下す箱。古代魔道兵器と呼ばれる大きな力を唯一選択できる存在だから。
.......あなたの隣の男がいる限り、私は敵として見なければならないわ。けれど、あなたは間違っていない。」
カツカツとヒールを鳴らして、ほんの少しルミナスさんに近づけばターナは手を伸ばした。
「あなたの悩みを私が今解決させることは出来ないけれど、あなたが悩むなら此方へいらっしゃい。私達(正義の組織)は、迷う人を見捨てない。」
そうよね、ディーリス?と妖艶に微笑む。
砂金はルミナスの斜め後ろで、武器を構えつつもターナの言葉を、ルミナスの言葉を聞く。
少し乾いた唇から言葉が出たのは、ターナが手を伸ばした後だった。
「俺はあんたを操作する権利もなければ、あんたがどんな境遇の存在かもしらん。だが、あの女の言う通りあんたもいなければ俺達は全員迷惑してただろうな。
選ぶのはあんただ。あんたがどう在りたいか。目的がないなら作ればいい。
.......ただ、組織は裏切りを許さない。俺は、今のあんたがどんな選択をしようが裏切ったとは思わん。ただ、周りに思われることだけは気をつけろ。
それと、____曖昧な気持ちで決めるな。あんたをしっかり保て。そのままそのままで決めれば、あんたはいずれ自分の過去に食い殺されるぞ。」
「この子にそんな事させないわ。殺人鬼は黙ってなさい?それともそんな事すら躾られてないのかしら?」
「生憎、あんたらみたいにいい子ちゃんの皮かぶるように指示されてないんでな。」
「.......殺人鬼。」
「偽善者。」
視角と視角が火花散る程殺気立つ中2人は素早く銃と鞭を放つ。それは対面し、相対する相手にでは無く、横から迫る「蟲」に。
「ディーリス!あなたはその箱を持って強い魔力反応のある、隣の遊園地へ向かいなさい!私は後から向かうわ!」
ディーリスさんが砲口を迫り、集まる虫に向ける中、ターナは鞭をしならせて活路を開く為の場所を瞬時に探していた。
砂金は既に攻撃を始めつつルミナスさんの前に立つ。
「あんたの迷いは分からんが、礼は言う。まず、ここ迄感謝する。あんたは頼りになった。.......俺は強制は出来ん。ここから先をどう行くかは、好きに決めろ。だが、放任はしない。」
虫を撃ち落としていく中、砂金にしてはハッキリとルミナスさんに声かける。
「あんたが用済みだなんて思った事は無い。」
パァンと弾ける中、桜さんからだという怪しげな物を、みつるさんが渡す。恐らくルミナスさんなのだろうが、受け取る気持ちが今はつかないだろうと、砂金は「後で渡す。」
そう答えて預かっておいた。
そして、さくらさん達やホテル組が殺す虫は撃たれたり、つつかれたり。なにか強い衝撃を受けるとパシャっと黒い液体が飛び散る。そこからは、魔力と水墨の香りが漂っていた。
尚も虫は多く、基本的に攻撃よりは、さくらさん達が置いたアタッシュケースと、砂金が預かった魔力の腕を狙っているようだった。
>970 >黄泉さん
左に飛び退いた黄泉さんが居た場所に大量の銃弾が、黄泉さんの足の健等動きの急所を的確に狙っていた。めり込む弾丸からは僅かに「白衣観音」.......つまりは黄泉さんのような付喪神等に対して強い効果を見せる、「神殺し」と言われる力が込められている。
そしてそれは魔力や魔法といった力ではなく、近衛、この男の意思。宇宙さえも不確定な人の強い感情が生み出す物だと。
____神殺しも恐れない。化け物だ。
「流石のキミもDangerousってわけだね。あー、ボクあーゆー奴は嫌いだよ、やっぱり。キモチワルイッ。」
腕をさすって嫌悪感を丸出しにする中、近衛はすかさず次の銃を放ち、銃を捨てていく。捨てた銃は、地面に当たるなり溶けるように消えていた。
よく見れば液体が染み込み移動するのも見えるかもしれない。
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