奏歌 翔音 2020-08-14 23:09:35 ID:5762b1903 |
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再度訂正すみません。
近衛田さん、ホテル組の皆様
【見事な信念だ。………と、言いたいところだが。自分自身の致命的な間違いに気付いているか?近衛田よ。甘美な誘惑にて人々を狂わし混沌と絶望を齎そうとする存在の所業への肩入れ。これが人の為だと?フハハハハッ!随分と笑わせてくれるではないか。滑稽だとは思わんか?軍人として名を馳せた汝が守るべき民を脅かす事を人の為と吐き違え疑問も持たずに悪魔の所業に手を貸しているのだからな。あまつさえ『頼られるのであれば、私は守ります。』だと。何を勘違いしているのかは知らんが1つだけ言っておく。今の汝には何も守る事など出来はしない。願いを叶える等という悪魔の甘言に唆され言われるがままの悪魔の操り人形を演じている今の汝にはな。………問おう。汝の信念とは悪魔の所業に手を貸し人々を脅かす事に相違ないか?】
確固たる信念は確かに持ち合わせている。
……だが記憶を失っているのが原因か、はたまた悪魔との契約のリターンが余程甘美なものであったのか、その信念は間違った方向に軌道変更されようとしているのだ。
他ならない軍人である近衛田が最も忌み嫌うであろう人々を脅かす存在に自らがなるという最悪の未来に。
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そんな時放送機器を通してこの場に居ない筈の東野桜の声が響き渡る。
提案された報酬内容には特に関心を示すことの無い黄泉だった。
だが自分のやろうとしている事を見透かされているかの様なタイミング
事情を知るが故にどこか発破を掛けられている様な信頼されている様な……そんなこそばゆい感覚にヤレヤレ、と内心呆れつつも苦笑する。
【近衛田よ。汝が国旗の日の丸に掲げた誓いと信念はそこまでに軽々しいものではなかろう?記憶を失っていてもその魂の在り方までは変わりはしない。必要とされるから守るのか?頼られるから動くのか?否。民を守りたいという確固たる信念から力を求めた。そうであろうが。ならば汝のすべき事は悪魔の操り人形になり果てる事では無いはずだ。………さて、お膳立てはこれぐらいで良かろう。近衛田よ。汝の信念、この闘神が見極めてやる。】
黄泉の全身から溢れ出る極黒魔。
ドス黒い筈なのにどこか神々しく光り輝くその黒は暗いはずなのにどこか美しい何かがあった。
【選ばれし宿命の落とし子――――今此処に力を示せっ!!】
計り知れない威圧感と共に台風の様に荒れ狂う極黒魔。
その中心にて構えたまま近衛田の動きを伺う黄泉。
その鋭い眼光と威圧感は異質極まりなく、戦場を掛けた兵であっても戦意喪失してもおかしくないほどだ。
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