「禁忌とはある種物の怪然としているのだよ。東は伊邪那岐西はオルフェウス、神も人も分別無く飲み込んできた魔物の名が其れだ。流石の君とて鶴の恩返しならば知っているだろう──所謂"見るな"の禁忌と云う奴だ。災厄を封じる術でありながら人を災厄へ誘う原初の魔性、侵されるべくして生じる禁、そういった手合を"タブー"と呼ぶ」 「ダチョウ倶楽部みたいっすねえ!!」 偏屈オカルト探偵とアホの子助手。