校長 2020-06-20 17:49:02 |
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>313 ひよ
……まったく、ずるいんだから。
( 舞台女優なだけあって、自分の良さを完全に把握している。あざと可愛いとはまさにこういうことを言うのだろう、と思うも、結局弱いのだから仕方ない。再び頭をぽふぽふと撫でて、緩やかな笑みを浮かべる。振り回されるのも悪くない、なんて思うくらいには甘やかしてしまっている自覚はあるけれど。「そうそう。いちごとか桜とか、いっぱいあるもんねえ」ゆっくりと歩みを進めながら、様々な甘味へと思いを馳せる。ミルフィーユにショートケーキ、モンブランにマカロン。色々あるから悩んでしまう。尤も、今から悩み始めたとて無意味ではあるのだが。「……なんて顔してんの、ひよ。油断してるとちゅーしちゃうよ?……なあんて」ふと隣へと視線を向けると、何やら別のことを考えていたらしい彼女が先程までの楽しそうな雰囲気から変わっていることに気付いて。特段気にすることではないにしても、気になるのは事実。茶化すような言葉を掛けておきながら、わざとらしく距離を詰めてみようか )
>314 石上先輩
あー、はいはい。先輩、なんか子どもみたいなところありますよねえ。
( 楽しそうに差し出された手についくすくすと笑ってしまう。厨二病らしく振る舞っているときは面倒なこともあるけれど、実際は素直で優しい人なんだろうと。わざと茶化すような言葉を掛けながらも、小指を絡めて軽く揺らす。こんな風にしたのはいつぶりか、なんて懐かしく思いながらも不思議と嫌ではなく。「連絡はメッセージで取る、で良いですよねえ。たぶん、教室に出向くことになるとお互い面倒だし」既に今さっき注目を浴びたばかりだから関係ない気もするが、あらぬ誤解を受けるのはごめんだ。淡々と話を進めながらも、廊下の壁にそっと背を預けて )
──
>313 篝
あー、悪いやつだ。ったく、しょうがねーなあ?
( 可愛い妹のこと、思う存分はっちゃけさせてやりたい、との思いが沸き上がる。にやりと笑うと、悪友に会ったかのような、調子に乗る風な口振りで。「さぼりは良いけど、バレても知らないかんな」良いところを見せたいがために、少しばかりどや顔をしてみせ。「まー、風邪引くわけにはいかないしな。じゃ、行きますか」こくりと頷いては、うきうきと楽しげな足取りで。しかし彼女と歩幅を合わせるようにゆっくり歩くことを心掛け。廊下を抜けて階段を下りれば、靴箱へと向かって。結構雨は降っているが、豪雨というわけでもないから大丈夫だろう。黒いシンプルな傘を差しつつ、昇降口で彼女が来るのを待ち )
>314 柊先輩
もう、そんなこと言ってると同い年になりますよ?
( 膨らませた頬をつんつんとつついて空気を抜くことを試みる。さすがに自身が勉強を見られるほど頭が良いわけでもないから、元気づけることしかできないのだが。もしもう一度三年を繰り返すことになったとしたらどうするのだろうか。先輩に対して言うのは失礼かもしれないけれど、少しばかり心配になってしまうのもまた事実であり。彼が戻ってくると、手をひらひらと振って歩み寄り。「え、それは勿論。つーか、断るなんて選択肢にないでしょ。で、どこ行きます?」彼からの提案を間髪を容れずに呑み込み、こくこくと頷いては移動しようと。どこなら都合が良いだろうか、とゆるりと首を傾げて )
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