清廉高校　(　3L　)　

>101　石上先輩

あー……エアコン効きすぎなのかな。なんか一気に温度が下がったような。
( 何となく慣れてきつつあるが、初めて見た部員からしたら何だこの人、という思いでしかないだろう。痛々しいポーズを見ていられず、すっと視線を逸らして。途中でただ普通のテンションに戻った彼に拍子抜けするも、さすがに此処でつっこむのは良くないだろうと察して。「まあ、そうですね。バンド組んでますから。三度の飯より音楽ってくらい」へらりと笑って答えるのは緩くない熱の籠った言葉で。ベースを大切に持ちながら「ちょっと体験します？」と声を掛けて )


──


>101　柊先輩

走るのが許されて……え、もしかして飛べる……！？
( 浮かれていることも相まって、走ることは許可されているというのなら歩くのが普通、なんて平凡な思考から逸脱したことを思いつき。それがそのまま突飛な言葉となって口から零れ落ちて。「まあわりと走ってましたからね。柊先輩すげー真剣になってたし。」うんうんと腕組みながら口にするのは自身が移動しなくて良いという余裕から。「え、やばいじゃないっすかそれ！俺のせいで遅れたとかまじやばいんで急いでください！」よりによって厳しい教師。あーあの人かと察しては、焦りが移ったように彼の背中を押して )