主 2020-06-13 07:30:58 |
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>クラリス
(心優しき魔術師が柏手を一つ打てば雨粒は霧散し、その姿が此方からもはっきりと見える。そこに居たのは『賢者』と讃えられたかつての仲間であった。向こうも此方が何者であるか気付いたらしく、驚きに満ちた声を上げていた)
「…成程な。通りで会った事がある気がする訳だ。王都で別れて以来だな、クラリス」
(目を細め、口角に笑みを浮かべながらかつての戦友である魔術師に再会の言葉を投げかけるようか。枝やダークを小袋や鞘にしまうと立ち上がり)
「さて、話すには困りそうもない相手との道行だ。宿に着いたら何か飲もう。魔法使いだってこう冷えるとやってられないだろう?」
(そう言いながらも宿場町へと向かう準備を整えていこうか
>エリス
「ワイバーンを独りで狩る弓兵や商人なんて、冗談みたいな話だな」
(しかし彼女にとって『単騎でワイバーンを狩る』という行為は冗談でも見栄でも無く真実であるという事を知っているからこそ、その言葉と店を出る時に携えた弓矢を見て安心している自分がいた)
「煩く言われるのは俺も御免だし、たまには喧騒から外れてみるのも良いと思わないか?」
(そんな提案をしながら歩みを進めようか。向かう先は街の中央から少し外れた店。旅の道中出会った吟遊詩人からこの街に行くなら、とおすすめされた店だ。酒と軽食が主だが酒場のように騒がしく無く、客の質も高級だと言う事らしい。昔話に花を咲かせ、談笑するなら持ってこいだろう
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