主 2020-06-13 07:30:58 |
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>エリス
気晴しに店を冷やかしついでに、なにか掘出し物でもないかと思ってな……しかし、本当に商人になったのだな
(そういってエリスのみに注がれていた視線をやっと店頭の商品へ目を向けると、意外そうな声を上げて。記憶の中のエリスは、日頃は常に穏やかで、とても商人に向くような性格ではないと思っていたのだが、どうやら、商品群を見る限りかなり上手くいっているらしく、中々お目にかかれない上質な紙の束を手に取ると、ふっと笑みを浮かべて)
どれ、商人から何も買わないのも礼節に欠ける。この紙束を……そうだな、三束貰おう。上質な紙はいくらあっても困らないからな。それと、なにか面白いマジックアイテムでも取り扱ってないかい?からくりでもかまわんのだが
(『無茶振りかな?』といって悪戯っぽく笑いながら手にした紙を一度置くと、ローブの裾に手を通し、革袋の財布を取り出して)
>リュウキ
うむ。確かにハラペコだ。ぜひご一緒させて欲しい……相変わらず馬鹿力だな。私はその半分の大きさも持ち上げられないよ。
(初めて見る怪魚に驚きこそすれ、友との食事を断る理由にはならない。それが、この世で最も親しい相手からの誘いであれば尚更だ。リュウキの味覚と調理技術そのものには絶大な信頼を寄せているのもあり、なんの抵抗もなく食事の誘いにのって。巨大な魚をいとも容易く背負って歩き出すリュウキに苦笑いを浮かべつつ、リュウキの後ろについていって)
>バルド
ふむ?確かに聞き覚えのある声のようにも思える。どれ、確かめてみるかな
(近くに歩み寄ってみれば、雨音で掻き消されて尚、どこか聞き覚えのある声で。雨が作り出すまやかしか、あるいは。何にせよ、姿を見ればわかること。両手を体の前に持ち上げると、パン、と小気味良い音と共に掌をうって。それと同時にバシャン!と魔力の膜を伝っていた雨水が弾き飛ばされ、パッと視界がクリアになり)
さて、どうか……な……
(開けた視界の先にいたのは、かつての苦楽を共にしたかつての友で。一瞬世界の時が止まったかのようにピシッと驚きと混乱で固まった後に口をついて出たのは、
『バルド!?』
という大きな歓喜と混乱がごちゃ混ぜになった叫びで)
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