主 2020-06-13 07:30:58 |
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>リュウキ
「…暇潰しに作ったにしては良い出来だ…ん?」
(枝に彫っていたのは『守り』を意味する《旧き言葉》。エルフの国に生える大樹には微弱ながら魔力を持っており、その枝などを触媒にして自分が使えない古代魔術を使う事は《ケィア・リオス》では至って一般的であった。それを思い出して自分も幾つか作ろうとしたのだが、一本目が完成すると時を同じくして自分の名前を呼ぶ声が洞の外から聞こえ、其方を見てる。荷車を押しながら此方に近付いてくる影が一つ。雨除けの外套を外した姿は今は懐かしい男の顔であった)
「久しぶりだな、リュウキ。随分とデカい獲物を狩ったようだな』
(知己とこんな場所で出会うなどとは思わなかったが、苦楽を共にした仲間との再会はやはり嬉しく、親しげに接してくる相手を拒む事無く笑いかけ)
「店か…久々にお前の料理を食うのも悪くないな。ここのところ干した果物か火を通しただけの肉しか食ってなくてな」
(店に誘われれば是も非もなくその誘いに乗れば、枝を懐に収め、雨降りしきる外へと出てこようか
>クラリス
「そいつはありがたい。近くの宿場町かせめて街道まで頼む…」
(暇潰しを始めていれば外から少しばかりくぐもった声で自分へと話しかける者の姿。身体を覆うように雨の滴が止まっているのを見ると恐らく相手は魔術師、それも旅慣れている類だ。兎も角相手の申し出は自分にとっても好都合で、拒否する理由は特に無い。此方に近付いて来る相手を見ていると、何処となく見覚えのある相手の顔を訝しげに見て…)
「…もしかして、何処かで会った事があったりするか?」
(滴によって外からの視認性も些か悪くなっているからか相手の姿や顔はボヤけてしまっており、その詳細をはっきりと確認出来ない。それでも全体のシルエットや口振りから何処かで知り合った、というより昔の知り合いのように見え、そんな事を尋ねてみようか
>エリス
「銀貨2枚、か。相場より安いじゃないか」
(テキパキと仕事を進める姿はかつての身のこなしを彷彿とさせるものがあった。とはいえ此方の表情を見てないからかただの客が知己と気付くのには少し時間がかかったようで、支払いの際にようやく此方を視認したようで相手の表情に困ったような、戸惑ったような感情が浮かび上がった)
「久しぶりだな。商人姿ってのも新鮮だが…中々板に付いてるじゃないか」
(弓を置き、一商人となっているかつての戦友というのは何だか別人のような気分もしなくはないが、それでも共に旅をした大事な仲間である事には何の変わりも無い。『脅かしたようで悪かった』と詫びを入れ)
「もし暇なら少し昔話にでも花を咲かせてみるか?欠伸する程退屈はさせないつもりだが」
(そんな誘いをかけてみようか。王都で別れて以来なのだ、も旧友の近況を聞きたいというのは自然な事だろう
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