「剣を使わなかったから、私の手が血に塗れていない?まさか。―――私はあの戦いに加担した。戦うと決めた。その瞬間から血に塗れたも同然です。甘く見ないで下さい。彼女たちを滅ぼすことに、躊躇いはない!」 「いかにもその通りです、“赤”のアーチャー。誰もが私を聖女と呼ぶ、けれど他ならぬこの私だけがそう思ったことは一度もないのです」