霧 2020-05-30 17:58:09 |
通報 |
「あ、それが分からないのは当然です。
先輩、大した事してくれなかったし。
いまいち冴えない人だったし。
うん、でも―――それが嬉しかった。
……選ばれた才能ある人間が、輝かしい手を差し伸べて選んでくれるより。
どこにでもいる貴方が、せいいっぱいの言葉で笑ってくれた事が、わたしたちは嬉しかった。
わたしが夢見るには、それだけの事で、十分でした」
「―――はい。
さようなら。先輩。
わたし、貴方の事が、大好きです」
トピック検索 |