魔女 2020-05-21 01:22:45 |
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願いがあった。 命に代えても成し遂げたい悲願が。 それを叶えるためなら、何を犠牲にしてもかまわない。
もっとも、今の私に払える代償なんて ほとんどないけれど。
願いは単純。ある男を殺す事だ。
できるだけ無残に、残虐な方法で。
そのために、私は『ここ』にやってきた。
そう、村の噂だった魔女の家に。
「私はちゃんとした魔女。貴女よりも歳上」
「で、でも…」
「それより貴女、痛くないの?」
その言葉にふと気がついた。
肩からは鮮血が流れていて、鈍痛が絶え間無くやってくる。
幼子相手だったからだろうか。体の力が抜けると共に段々目の前が暗くなって…
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