2020-05-18 10:24:16 |
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◎ 「HP-VAMP」 : 近頃巷で出回っているドラッグ。他にも「桃源郷」「楽園」などの別称がある。他の薬よりも吸収が早く持続性もあることから高値で売り買いされているが、何処から来たのか、誰が持ち込んだのかは不明。形状は白い錠剤で依存性が最も高い。
初期症状は幻覚及び喉の渇き。服用を繰り返す度に鬼の様な風貌へと変化し、手当り次第人を襲っては血を啜る様になる。その様子は宛ら御伽噺に出てくる吸血鬼の様で、寿命と引き換えに身体能力も格段に向上する。故に寿命が尽きると灰となって消え、跡形も残らない。寿命を使い切る他は頸を斬り離すか( 又は頭部を潰す )、眉間と心臓に数発、銀の弾丸を撃ち込む以外の討伐方法は未だ分かっていない。吸血鬼ではない為太陽光は平気。
尚、何故かは分からないもの「仙桃」に対し恐ろしい迄の執着心を持っている。人へと戻りたいが為の本能故か、それとも───。
◎ 「仙桃」 : 特殊な血液を持つ少年や少女。この者達の血液から造られた薬によって「HP-VAMP」を無効化することが出来る。年頃は13~19迄。「仙桃」であっても20歳を越えると普通の血に戻ってしまう。桃の様に甘い香りを纏っており、「HP-VAMP」に侵された者はそれを頼りに襲いかかって来る為、大体は厳重に守られているが、いつ誰が「仙桃」として覚醒するか分からない。稀に政府の監視の目を掻い潜り、普通に暮らしている場合もある。月に一度採血を行い、その血は「HP-VAMP」無効化薬へと作り替えられる。然しその過程は時間も掛かり、何より十数人分でやっと一人分となる為量産が出来ない。
基本的に一度保護されれば20歳になるまで、「六芒院」から出ることは出来ない。
尚、「仙桃」である少年少女の保護者には莫大な協力金が入ることから、自身の子供を仕立て上げようとする親も少なからず居るのだとか。※その場合は虚偽罪となり、普通よりも罰則が重い。
◎ 「黒龍」 : 「仙桃」を護る為の政府直属の組織。相棒となる武器を与えられており、「HP-VAMP」を改良した「HPK-175」を服用することで寿命を削ることなく「HP-VAMP」服用者と同等の力を発揮出来る。
形状は赤い錠剤。然し、効果は30分から長くても数時間程度。またその副作用として月に一度程血を摂取する必要がある。但し、一度「仙桃」の味を覚えてしまうと、その血が理性を蝕み「HP-VAMP」服用者と同等の変化をしてしまう為「仙桃」のものは不可。故に「白龍」と呼ばれる政府協力者が必要不可欠。
◎ 「白龍」 : 政府に協力する一般の人間。「黒龍」へ血を提供する役割を担っており、普段は普通の生活を送っているが、指定の病院で月に一度、献血を行う様に義務付けられている。中には「黒龍」に助けられた者も多く、条件は健康体であること、「仙桃」ではないこと。
◎ 「六芒院」 : 政府が管理する「仙桃」の住まい。政府役員の中でもひと握り、そして「黒龍」のトップしかその場所を知らない。地上にあるのか地下にあるのかさえ不明だが、ドーム状の空間の中に一つの街があり、その中で「仙桃」は生活。ドームの壁は特殊な金属が使われており、多少のことでは傷一つつかない。また四方に張り巡らされた投影機で外の天気を映し出しているが、ドーム内は年中一定の温度に保たれ、雨も降らなければ風も吹かない。電話やパソコンといった通信機器も政府から専用のものが与えられ、必要最低限の情報は得られる様になっている( 但し万が一に備え、履歴は全て監視されている上に電話やメールの類は使えない )。
基本的に日用品や食料は黒龍のトップや政府の役員が買い足し配っており、前日に欲しいものをリスト化して送れば、翌日には届く。
◎ 「タイプ別武器」 : 「黒龍」が所持する武器。刃物であれば刃の部分が、銃や弓矢の場合は弾丸や鏃が銀製。タイプは様々だが別に一つでなければならない決まりはなく、人によっては複数所持している場合も。またタイプが被っても問題はない。
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