三丁目のミケネコさん 2020-05-13 13:12:17 |
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>カナタ
(――はて。 と、聞きなれない声に、振り返った。)
(かくり、首を横に傾ける。……傾ける。 ……逡巡。 言葉を編むのは、苦手な身の上。 でも――)
…――はい。 小さなものへでも、大きなものへでも。 この世のモノへでも、この世のモノでないものへでも。 でも、限界は 、あります――…
(言葉の端々や、手つきの所作。……音を鳴らさない足の運び。 ひとつひとつが、こちらへの気遣いに満ちていて、 胸の奥が疼いた。 不快……ではない。 目線を合わせてくれる相手を、 まぶしく見つめる)
>トオル
(――、ちりん。 思わず、体が撥ねた。 後ろから掛かる殿方の声に。)
光が強ければ、強いほど また ――闇も濃く存在します。
――深い、影を落とすから。
互いを否定しながら、も 同時に存在せざるを得ない。
(視線が合わず、地面を彷徨う。独白の様な語り口。 悪癖が、出た。 ……それが嫌で、半ば、意地になって――)
不思議な関係、ですね……?
(相手の顔を見てみた。)
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