ペップシ 2020-05-03 23:03:09 |
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天の過去(長いし文章力消滅したから纏めたやつも用意しましたので読むのめんどくさい人は纏めた方見てください(()
そもそも天は本名ではない。本当の名前は佑月(ゆづき)という名前だった。
佑月が12の頃までは、彼はただの化け狐として生きていて、人間のことなんて全然興味が無かった。
しかし、佑月は見習い陰陽師である少女、葵(あおい)に出会う。葵は佑月を見るなりキラキラと目を輝かせ、佑月に毎日沢山話しかけるようになった。佑月もだんだん葵のことが好きになっていった。
葵が見習いを卒業して数年後に、突然葵が「佑月はもっと人間のことを見た方がいいよ。色んな人がいるってことを知るだけで世界がガラッと変わったように見えるから」と言い出す。しかし佑月は葵の言っている意味が理解できないまま1日をすごした。
次の日から葵は来なかった。
葵を待ち続け、気づけば50年ほどたった。周りの景色は変わるのに、自分だけ時間が止まってしまったのか、体が成長しなくなった。実は葵が来なくなった日、葵は仕事で魔物に食われ、死んでいた。しかし、それを知らない佑月はずっと葵が来るのを待っていた。何十年も、何百年も…
そのうち、佑月は呼ばれなくなった自分の名前を忘れ、葵の存在も忘れていた。それなのに待ち続けていた彼を見つけた空狐達は彼の年齢に気づき、能力を与え、天(そら)という名前を与える。そうして天狐になった天は葵を思い出せないまま唯一覚えていた葵の言葉をずっと思いながら生きていくようになった。
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