真夜中のピエロさん 2020-04-23 07:13:16 |
通報 |
>all様
「……いや、吾輩は審判でよいぞ。」
いつもならお誘いと言えば無碍に断らず積極的にどんな社交界にでも赴くカルコサだが杖をバトンのように回転させながら自身へ向かってくる魑魅魍魎を蹴散らすばかりでディンクの提案した勝負をあっさりと断った。
**
『生意気な!!どうせ子どもの体力ではせいぜい豆粒程度だろうがっ!!』
一つ目の悪魔がそう言い放つとアイリールーシによって剣や槍を弾き飛ばされた悪霊達はただ目標を殲滅する為の道具となって武器を持たずにただただ押し寄せていく。
『クソッ……こんなので……簡単に死ぬと思うなああぁぁぁぁ!!!!』
翼を生やした悪魔がディンクの槍を胸で受けるとそれまで牛耳っていた頭というだけあって体格も大きく簡単に絶命までは行かずそのまま槍を引き寄せると体格差のあるディンクの胸元を掴み上げて地へと振り下ろす。
『__チッ、お、おのれ……貴様ら……こうなったらハs……?!』
一部始終ディンクやアイリールーシの動向を目で追っていた一本角を生やした悪魔が着々と減らされていく手下に動揺が抑え切れず、たまらず奥の手とばかりに再びその名を発しようとした……がその時、口にする前に遠くからカルコサが杖を投げつけそれを阻止した。
トピック検索 |