真夜中のピエロさん 2020-04-23 07:13:16 |
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>アイリールーシ、ディンク
「ああ……よろしくアイリールーシ。 アイリールーシというのもなんだか不思議な響きの名であるな。」
カルコサも人型の姿であったなら元から釣り上がった口が更に釣り上がるくらい嬉しいようでフフフと、含むように笑う。
何処かの地名から取って名付けた名前なのかな?などいろいろ考えを巡らせつつそんな事をぼやき。
「……。」
ついつい、いつものくせで何処かから小言が聞こえてくるたび真正面からも物申さぬ者には、だいたい威圧感の漂う雰囲気で黙らせることの方が多かった。
しかし、身分を偽った甲斐もあったのか臆する事なく『言っちゃうね?』とディンクはさらりと続けた。
身分を偽ったとはいえ、なかなか肝が座っていていい度胸をしている。天界から落とした神はとんだ大馬鹿者に違いない。
そんな事を考えながら遠慮なく話を続けるディンクに関心を寄せつつも話の内容など全然頭に入っておらず。
「すまない。なんだったかな……」
心ここにあらずと言った風に受け答えた。そして、「……でも、最後のは嬉しかったよ。もっと大きな声で言ってくれればね。」と、続けた。
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