真夜中のピエロさん 2020-04-23 07:13:16 |
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>all様
『ああん?? んだと!!? 』
一つ目の悪魔はアイリールーシの呪いの言葉を耳元で直に囁かれ、ギリリと歯を噛み鳴らす。少女の不気味さに一つ目の悪魔がそう叫んだ言葉を最後に小さな手が自身の内側を動き回るのを感じて、無駄な行為ではあるが胸の表面を爪で引っ掻き回し小さな手を食い止めようともがいた。
そして、自身の内側から圧迫感と弾け飛ぶような音が鳴り、そのまま口から泡を吹き白目を向いて力なく身体が一本角の悪魔方へと飛んで行った。
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「 monster, ……monster……~♪ 」
__人の運命を司るのは神か偶然か。
殺戮の戦場を作り上げたのはまだまだこの世界の恐怖や汚れを知らない小さな子ども達であると誰が想像できようか。
カルコサは手を休める事なく世界が生み出した悪徳と野心、殺意と混沌を一つ一つ丁寧に摘み取った。
『……うが!!!!』
白目を向いた単眼の悪魔をアイリールーシによって投げつけられた一本角の悪魔は鼻歌まじりに唄うカルコサの足元まで飛ばされ地へ平伏した。
「おや? 生き残ったのは君だけか……。」
杖を両手で握り、覗き込むようにしてそう訪ねる。
一本角の悪魔は逃げ出す事もできずガタガタと震えていて。
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