語り部 2020-04-21 09:24:51 |
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いやぁ、昨日は最悪だったなぁ。
"刀の"かすていらを鞘におさめて朝日を眺めながら心のなかで呟いた。。
急に仕事が入ってせっかくのはっとけーきを食べ損ねるし、徹夜だし、色々臭くてたまらない。なんでこんな最悪な臭い妖(妖奇士)が存在するんだろう。なんで死んだ人間はこんなに臭いんだろう。あーやだやだ。他の仕事……はもっと無理だなぁ。僕、色々足りないし。
そんなことを考えてると叫び声が聞こえた。
「人殺し!おとうさんをなんで殺したのよ!」
泣き叫び僕を罵倒するのはさっき殺した妖奇士の娘である少女だった。
僕が振り向いてもなお罵倒する少女の言葉に体と心が歓喜で震えた。
あぁ、やっぱり僕にはこの仕事しかない!
「ありがとう」
そう言って少女に微笑むと、少女はとてもいい顔を僕に向けた。
今日はいい日になりそうだ!
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