所詮、私は獣です。【〆】

わ…っ、ありがとうございます。
───ええ、勿論です。もしかしたら元の世界に帰る手立てが見付かるかもしれませんし…。何より、此方の世界について少なからず知識があった方が良いかと思いまして。

（　グラスに並々と注がれた柑子色の液体を見遣り謝意を述べ、躊躇いがちに告げられた言葉を飲み込むと柔らかな眼差しでひとつ大きく頷いて。二、三日程度で戻れるなら部屋の中のみで過ごすことも出来るが、其れが全く分からない以上ストレスも溜まるだろうと、そんなことを考えて。酷く整った顔立ちをしている分、どんな服装でも似合いそう───。然し一番の問題である耳や尾を隠すには、やはりゆったりした格好の方が無難か───。脳裏に様々な服を思い描き、うんうんと難しい表情で唸りながらチラリ、と相手を見遣って。　）



（／其の様に仰って頂けるとは感謝してもし切れず…っ、有難う御座います…！！

ふむふむ、確かに可愛らしいお耳が見えてしまうとお買い物どころではありませんよね…。…と云うかお触りしても宜しいんですか…！？（
いえ、此方こそ願ったり叶ったりな好条件ですので、是非とも其の条件でお願い出来ればと思います…！）