旧家の子 2020-04-05 18:09:38 |
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はい、…では。…え、え!?幸永様、これは一体…?!
(強く握られた手と弾む相手の声に何となく高まった自分の期待と好奇心に待ち構えて居たのは、記憶と変貌した花壇の姿への驚きで。確か、先日まで別の花が咲いていた筈。真新しい様子の土と見覚えの無い白百合の数々に衝撃を隠せず、目を見開きながら戸惑いの滲む声でそう応えて。母君様に叱られるのでは無いか、抜かれた花は何処へ消えたのかと様々な考えが過ぎるも、コレはもしかして全て自分を喜ばせる為なのだろうかと大きな疑問に直面しては「もしかして、これは全て私の為ですか?」と、恐る恐ると言った口調で。)
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