黒い愛情

お、ありがとう。そうだ、着いてこい。
（供をすると告げる相手に、嬉しそうににっこりと笑いかけると、いいことを思い出したように振り返り。先日庭の花壇の一角を植え替えてきたことを思い出し、そこに案内しようと思うと、スタスタと前を歩き。怒られることよりも、その綺麗な百合の花を、八尋に見せてやりたく思う気持ちが強く、後ろを何度か振り向いては急かすように目配せを送り。屋敷の外に出ると「少しばかり目を瞑ってろ」と命じ、相手の手を取りエスコートし）

（／所用で遅くなり申し訳ありません。これからはご連絡致しますので、めし宜しければ、お相手続けさせていただけると嬉しい限りです。）