弦 2020-03-28 01:52:50 |
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(もしかして何処かお店に入って時間を潰しているのだろうか?自分よりも此処の土地に詳しい彼ならば有り得そうだが、待ち合わせをしている時点で此処から動くとも考えにくい。などと考えていたところでメッセージの返信が届けば“やっぱり”心の声が漏れでるかのように笑みが零れる。さて、ベンチはどこだろうと改めて周囲に視線を向けたのと同時に自分の名前を呼ぶ声が耳に届き、そちらに視線をむけると華やかに色付いた。サングラスを掛けているのに彼だけが色付いて見えるから不思議でそれと同じくらい自分には彼しか見えていないのだと自覚させられ思わず笑ってしまう。返事とさして変わらない言い訳をする彼もまた愛しい「知ってる。でも、朝起きて隣に誰もいないのは弦と暮らし始めて寂しいって知ったから…せめて書き置きは残して」ふ、と小さく笑いながら頷くも注意というか説教というか不満というか。そこまで口にしたところで少し身を屈め相手の頬へと軽くキスを送ることで終わりを示す。「デパート行く。お腹空いた、ご飯食べれるかな?」サングラスを外しながら朝ご飯を食べてないので少々の空腹。軽くでいいからお腹に入れておきたいと思えば緩く首を傾げながら問い掛けては手を差し出す。握って。君は俺の恋人なんだから、遠慮なんてしなくていい。堂々としていよう。そう心に願いながらじっと見詰めて)
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