弦 2020-03-28 01:52:50 |
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(隣にあったはずの温もりがいなくなって数十分ほど経った頃。漸く目を覚ますも、隣で寝ていたはずの相手がいなければ重たい瞼がぱっちりと開かれる。すぐに身体を起こそうとするが、相手に愛された身体の重みに中々素早く動けず。それでも、寝室だけでなく共に暮らすこの部屋に相手の姿が無いことを考えると既に先に向かったのだろうと考えられる。「こういうところは可愛いんだよなぁ…、」先に向かったという事実が自分とのデートを楽しみにしてくれているんだと実感させられて微笑ましい気持ちになりながらも、待ちあわせの時間にはまだ時間があるからと簡単にシャワーを浴び身嗜みを整える。髪型はいつもと同じハーフアップ。ブイネックの薄手の灰色のシャツに白の細身のズボンを合わせ上からカーキ色のカーディガンを羽織る。指輪とピアスも忘れずに。財布と携帯があればいいだろうと鞄は持たないまま、サングラスを掛けて部屋を出てはきちんと施錠。スマホで時間を確認すれば待ち合わせ時間の30分前。とはいえ、既に相手は待っているのだから早めに向かわなければと早足に待ち合わせ場所である猫の像近くまで移動。相手の姿を探すように周囲へと視線を向けてからスマホを取り出せば“早起きくんは今どこ?”朝起きて隣に相手の姿がないのは寂しい。その気持ちを込め意地悪をひとつ加えて送信しては改めて周囲へと視線を向けて)
じゃあ、俺も蹴れない…なんて。ひとつだけ言わせて。有難う。愛してる。
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