弦 2020-03-28 01:52:50 |
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(同棲し始めて日数こそそんなに経ってはいないが、出迎えるたびに本当に自分は彼と愛し合っているんだと実感できる日々が続いていて。そのために何度でも出迎えの声をあげるし、玄関まで迎えに行ってしまう。来なくていいと言われても行かなければ気が済まないのは独占欲のひとつだろうか。そんなことを考えたのと同時に嬉しそうにしている声が聞こえれば現実へと引き戻され。「断るわけないだろ?弦は俺をなんだと思ってるの」断られるかもしれないとほんの少しでも考えたということが切ない。自分はハーフということもあってか異性、同性に対する日本人の恋愛の価値観がイマイチわからない。思わず心底不思議そうに首を傾げてしまうものの、そういうものなのだろうかと考えなおせば「…俺は、弦と出掛けられるなら、どこにだって行くよ」少しの間を置いて改めて想いを伝える。彼と出掛けることに自分は躊躇いを持っていないのだと少しでも伝わればいいと願って。鼻先へと落とされたキスで肩の力が抜ければ一度離れてソファまで彼をエスコートしつつ「お祭り…毎年、そういうときに限って地元では医者が必要不可欠になるから参加したことがないんだ!行きたい。」わかりやすくぱあっと表情を明るくさせると胸に手を添え嬉しそうに笑み、数度頷いて)
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