ジェイド 2020-03-23 23:02:04 |
通報 |
(背後に立つ少女が一体どんな力を持っていると云うのだろう。問いの形を取られた言葉を首肯すること一つにすら計り知れない責任が圧し掛かるように思え、先ほど安易に口に乗せた自分の本音を反芻し背を向けたままおぼろげに一度だけ頷き。思うがままに熱を吹いた己の言葉さえ明日になれば言った事すら忘れているかもしれない、今更口に出たものを取り返せる筈もなく居た堪れなさに黙していればふと贈られた"憶い出す"の言葉。ちぐはぐの瞳孔を零れんばかりに見開いた顔はさぞ間抜けだっただろう、貴女に背を向けていて良かった。「 僕の事、憶えていてくれるんだ 」暗く凪いだ水面にピチョンと水滴が垂れるような、静かながらに部屋の静謐を明確に揺らす声。貴女のそれは何気ない言葉で論拠のない口約束かもしれない。それでも「 ありがとう。……それだけで少し救われる気がするよ 」決して清められる事のない汚泥に浸かり肺までとっぷりと闇に満たされていた心地が僅かながらに暖かみを帯びる感覚。これは果たして卑しい死神に許されたものなのだろうか。追い打ちのように再訪を快諾してもらえれば一意ではなく「 本当に初めてだ 」と落としたのは独り言。ゆえに返答を待つ間もなく二の句を継ぎ「 じゃあ、明日も同じ頃にお邪魔するよ。…そうそう、この世界ではずっとお月様が昇ってるんだけど時間はきちんと過ぎているからね。 」そこまで言い終えてからようやく振り返り「 またね、エマ 」それが真の名前ではないと知る由もなく、初対面の時と同じ明朗とも剽軽ともつかない微笑みと共に手を振り、黒煙のコートがぶわりと燃え上がるように膨張したかと思えば死神の全身を包み一瞬にして欠片すら残さず姿を消して)
***
初回交流お疲れ様、そしてありがとう。思っていたよりジョネルの闇が前面に出てしまったわね、貴女たちと話していると怪物たちの個性をどんどん引き出してくれるから本当に楽しくて筆が進むわ。
初対面は〆とさせていただいたけれど、お次はどうしましょう。次の約束から始めるもよし、ジョネルの忠告不足から廊下に出てしまってギレルモのもとへ導かれるもよし、ね。
勿論CCだってお気軽にしていただいていいのよ、私達は貴女たちと話せることが幸せなのだから。
とはいえリアルが最優先ですもの、どうか無理せずのんびりゆるりと参りましょうね。
トピック検索 |