ジェイド 2020-03-23 23:02:04 |
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僕もさ、君に守られてばかりだ。こうやって誰かと支え合って生きていけるなんて思ってもみなかったな(慰撫するように触れる頬は彼の優しさを体現するようで、怖さも寂しさも全てを飲み込んでくれる。自身からも小さく擦り寄り、感慨深げに気持ちを吐露して。街の片隅でひっそりと身を潜め生きていくだけの見窄らしいだけの子供だった己が、心から信頼できる相手と出会い、共に生きたいと、未来に希望が持てるようになるなど、誰が想像できたであろう。緩んだ緊張感から、ふわりと小さな笑みが空気に溶けて。語られる言葉に耳を傾けるも、不意に彼らしくない軽口が混ざり、思わず顔を上げまじまじと瞳を見返してしまった。そこにあったのは、優しさだけではなく、静謐であるからこそ確固たる強さが滲んだ翡翠の煌めき。圧倒されるほどの気迫に思わず唾を飲み込んだ音が鋭く耳を刺す。その言葉を告げるには、黒薔薇の屋敷に身を捧げる彼にとっては不都合な事も多いであろう。今回の事がキッカケで少なくとも彼も自分も、何かが変わったのだろう。壁紙を慎重に剥がす背中を眺めながら、指先を枕の下に伸ばして、日記帳を取り出す。最後のページに挟まれていたのはスイートピーの絵葉書。今世の別れのつもりで書いた思いは新たな意味に塗り替えられることだろう。「ジェイド、今日が僕たちの門出だ。君は僕の相棒、永遠に共に」子供らしい高い音色は、似つかわしくないほどに重厚な響きを孕み、きっと壁紙に意識を捉われているだろう彼に向けて新たな決意を紡ぎ)
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ふふふ、ありがとうっ!そう言ってもらえて嬉しいや。ノロノロペースだけど、これからも宜しくね!
ふむふむ、分かったよ!この場面は次でシメようかなって思ってるんだけど…次の場面、我儘を言っていいなら本トピで開催されてる夏祭りイベントを楽しみたいなーと思っているんだ!どうかな?
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