司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>875 ノア
(嬉しそうに試着室へと向かった背中を見送った後、はぁ。とまたため息をついた。どこに王族に服を選ばせるヤツがいるのだろうか。大したヤツだと皮肉交じりの称賛をあげながら、店員に勧められた椅子に腰掛ける。出された紅茶を啜りながら、店員からの詮索するような質問を次々といなし、“始めてこの街に来るというゴガクユウと街に遊びに来た”という着地点に到達した。友人ではないが同じ学び舎で過ごし、知識量だけは手放しで称賛出来る為、完全に嘘ではない。人は嘘を吐く時、少し真実を混ぜると信憑性が出てくるというものだ。「嗚呼そうだ」とついでに店員に若いヤツに人気の店を聞けば、喜んで場所を教えてくれた。駄賃として並んでいたアクセサリーも買っておいてやろうと、細身のブレスレットを手に取って)
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