司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>873 ノア
(手をクイと引っ張られたから何かと思えば、相変わらず緊張した面持ちの司書の姿があった。なんだか一回りくらいサイズが小さくなったような気もする。匙を投げた……というべきか。自分に一任した相手に信じられないとばかりに眉を顰めた。何せ自分はファッションにはある程度こだわりが有る方なので余計に理解し難い。店員はあらあらまぁまぁと仲睦まじいですね~とばかりに微笑みを浮かべているのも気に食わない。はぁ。と大きなため息を一つ吐いてから、並べられた服たちを見る。全体的に明るい色味が多いようだったが、それに異論はない。明るいほうが華やかだろう。司書のイメージにはないが。そしてパンツルックも微々たるものだが一応あった。が、今日はオヒメサマとやらになっているらしいので却下とする。「下げろ」ととっとと除外させ、とりあえず一番近い服を手に取った。若い女性というだけあって、膝上のワンピースだ。こういう丈の長さは王宮でも時々論争しているのを嫌でも耳に飛び込んで来る為、大事らしい。ということだけは知っている。そういや年齢は非公開だが、見た目は自分より若く見えるな。と同年代の本物のプリンセス達を思い出しながら、相手の体の前まで持ってきてジッと見つめて「イメージに無ぇな」と言って店員に預ける。それを何度か繰り返し、淡い黄色のノースリーブワンピ―スが選ばれたというわけだった)
――ま、こんなもんだろ。試着してこい。
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