司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ラギー
──、?
(口元を覆った手が怖くないのは、あの日の戯れとは違うと本能的に分かっているからに違いない。何とか、目の前の生徒の言葉を把握しようと唇の動きを読んで“戻って来れなくなる”意味を理解した。きっとこの生徒に感謝することになるであろう、この学園での最後の日を夢見てひとつ瞬きをしてから立ち上がる。脚先が不安定に浮くような感覚がするが直に慣れるだろう。寄越された視線に応えるように後を追いかけ「あは、ふふ…クルーウェル先生には内緒ですよ」…司書だって躾は懲り懲りなのだ)
>オルト
──オルトさん
(学園長のおつかい…もとい、お世話後の帰り道のこと。ちらほらと歩く生徒の姿を興味深げに観察しながらやる気なく歩いていたが、眼前をふわふわと炎のように移動する生徒が目に止まった。小さな身体、かの寮長の“弟”だったはずだ。ひらひらと手を振って近付くように歩を進めつつ「こちら方面にいらっしゃるということは…図書館に御用でも?」と。もしそうならば、一緒に自身のあるべき巣へ戻ろうと思いながら)
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