司書 2020-03-22 13:34:22 |
通報 |
>ラギー
_2万
(視界の端でチラつく曇り空のような蔑む瞳が煩わしい、たかが生徒にどうしてこんな真似。仰向けになるように身体を転がせば、ヒュッと息が漏れて苦しくなる。図書館の自室、滅多に生徒すら招き入れやしないこの場所に助けなんて来るわけない…目の前の彼以外は、今のこの状態を知るものはいない。本当ならば口封じだ…けれど、それよりも、今は。金額を口にして、息を吐く。1万は今から助けてもらう対価、もう1万は…口止め料。「…足ります?」と裾から指を離して問う。足りないのなら、いくらでも…元の世界に帰れるのなら、必要のないものだから利用価値のある人に最善の形で渡せるのならこちらにも得だ)
>リク
…帰る方法が一生徒に見つかるようなヘマ、しませんがね
(長い間図書館にいて学んだことがある。ここの生徒は少なからずイイ生徒ばかりではないということ、こちらの世界はイイヒトばかりではないということ、それから…時折、別の世界から迷い込む魔法が使えない生徒がいるということ。帰る方法を探す生徒を邪魔する生徒も、教師もいるということ…だから、私は私が元の世界に帰るために、生徒にも教師にも邪魔をされるわけにはいかないのだ。監督生にも悪いけれど、踏み台にするのも厭わない。彼はきっと善意だろうが…思考回路に終止符を打つように、図書館の灯りを消して_朝。次の日は存外早くやってくる。いつも通り、始業と同じタイミングで図書館の扉を開けて)
トピック検索 |