司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ラギー
君、逃げようとして、人の鍵を奪おうとして、私が思い通りに…?面白いことを仰る
(彼の足の速さは知っている。逃げた私より先に図書館に回り込めて、少しの間で寮まで戻れるのだから。逃げ道を押さえるのに身を投げ打つ司書も中々見物だろうが…今はそれよりも、人の鍵を盗む行為、私を脅したという事実、それから…魔法が使えず帰れもしないこの司書の方が何歩も後ろを歩いているのに振り向き刺そうとするこの生徒を止めなくては。と、バチッと身体に電流が走ったように一瞬視界が暗くなり、そのまま身体の力が抜け…流石に生徒の上に倒れる訳にもいかず、床に転がる。魔法だ、彼が私に魔法を使ったんだ。けれど、「君、私一人ならまだしも、君はこの世界で生きていくのだから身を投げるにはまだ早いのですよ」視界の端に捉えた彼の石はまだ綺麗だ。おそらくは彼のユニーク魔法、許容量を超えた魔力は弾丸に近い…体内に残って気持ちが悪い。手を伸ばして、引き寄せた鍵を指先に引っ掛けて…その指先が首筋に這っても、視界はその分暗く暗く…)
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