司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ラギー
_とても残念ですよ。なるべく手荒な真似は避けるよう、学園長はおろかクルーウェルからも忠告されていたというのに
(元の世界に、戻る気が無い…?目の前から光が消えたような、全身から血の気が引いたような、そんな悪夢のような感覚。僅かに浅くなった呼吸と耳の奥で響く心臓の音がうるさくて、それでも目の前の生徒の問いに答えようと息を吸い込んだ…ほんの一瞬、ぷつりと糸が切れたように彼の意識が別の場所に向いた瞬間に気がついて。オイタばかりの獲物は逃がさない、だってここは“図書館”だ。薄らと開いた口から溢れた言葉は「図書館の奥、生徒閲覧禁止の棚、右から3列目の棚A32…茶色の革背表紙の本の638ページ“魔法使いを強制的にオーバーブロットさせる方法”の欄がありましたね…さあ!二度と鍵に私の許可無く触れないと誓いますか?YESかNOでお答えください、君。」残念ながら私は司書であらねばならない、図書館で元の世界に帰る確実な方法を見つけるために、有り余る時間と少しの特技の為に歩く禁書目録になってしまったこの存在を外へ放たないよう…図書館という檻に閉じ込めた学園の為に。彼の頬を片手で掴んだまま、思い切り彼をソファから蹴り落とすように体重を脚に乗せて身体を反転させ。反動でポケットから床へと滑った鍵もご愛嬌、運良く生徒に馬乗りになれたのなら…今度は、こちらの番だ。宝物に手を伸ばすのなら、強制的に堕としてしまおう)
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