司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>ノア
ふぎゃっ!?ヴっ、なんだこの匂い、くっさ!鼻曲がりそう…
( 何か近づけてきたと思ったら冷たいしぶきが顔面にかかりギュッと固く目を閉じ。咄嗟の攻撃に怯み、気づいた時には司書は目の前から姿を消していた。すぐさま逃げていった方角を見遣り「アイツ…ッ!」どんどん小さくなる背中を憎々しげに睨んで、感情に任せて走りだしたくなる…がそれは賢くない。わざわざ追いかけるより図書室で待ち伏せていたほうが確実に捕まえられる。だって服は紅茶まみれで──なにより、あそこに少なからず執着している相手が長く留守にしておくとはとても思えない。遅かれ早かれ彼女は必ず戻ってくる。纏わりついた香水は鼻がかゆいどころの話じゃない。貰い物の制服をキズモノにしてくれたお代も高くつく。それでも冷静に、落ち着いて、知恵を巡らせ至った思考に釣り上がった口の端を舌で舐めれば早速、図書室に先回り。無人の空間を見渡し目についた…本来なら司書以外無断で入れないカウンター席へと続く柵を悪戯に飛び越え )
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