司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>2021 マレウス
──キミは難しいことを言う・・・ふふ、司書はキミと仲の良いヒトの子たちとは随分と違うから、失望まで秒読みかもしれない
( 招かれた側の存在は招いた側の礼儀に倣う、らしい。手袋を取って、こちらがカップに手を付けるまで動かなかった目の前の生徒を無礼にならない程度に観察しながら、ふと目を伏せて喉を通っていった紅茶の香りに小さく息を吐いた。サムのところで相対したときには随分と高い位置に顔があったものだから、時折影になって見えなかったのだけれど、こうして見るとこの生徒は随分素直な表情をする。不満げな表情をする様も、随分と子供染みた様子も、歳・・・は妖精に当てはめるものではないので、学年相応ということにして、カップをテーブルへ戻すと小さく笑いながら片手で頬杖をつき )
でも、きっとキミがキミの玉座に帰ってしまったら、本を借りることなんてなくなってしまうでしょう?・・・まあ、実を言うと、他に返せるお礼を考えてもみたのですがね。司書がキミにできることなんて、たかが知れていたものだから。これを一つ、キミの得難い経験ということにしておいてくださいな
>2022 悠
──本屋に行ってみたい、あと、肌触りの良い部屋着が欲しい
( 素直なのは美徳だと思う、たとえこの学園であったとしても。裏表のない言葉に多少面食らったものの、ほんの少し嬉しそうに目元をゆるめて己も再びカトラリーを手元のそれに突き刺した。基本的に甘いものはサムのところか・・・時折、生徒が差し入れてくれたものを食べたりだとか、その程度の娯楽でしかない。すべての贈り物を信用して食べられるほど純粋な心を持ち合わせてはいなかった結果ではあるけれど──と、続いた問いかけに、ふむ、と少し考えるように口を開き。所謂ガールズトークというやつは久々すぎる、もので、ついでに思い浮かんだものが若干実用性に寄りすぎている気がしないでもないけれど、それは年の功ということで )
普段の部屋着が、卒業していった生徒たちのおさがりなもので、大きくてね・・・一人でいる分には良いのだけど、夜の急な来客に困ってしまうものだから
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