司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1588 ノア
ま、実際は俺に世話焼かれてお前は寝こけていたけどな。
(桜色の小さな爪がこちらの手の甲に立てられたところで、赤く痕を残るだけ。珍しくグローブも付けていない素手ではあるが、相手の整えられたお綺麗な手では痛みなんてあるはずもなく。つらつらと反撃の言葉を並べて余裕を崩さぬまま、むしろそれを愉しむように片眉を上げると、視線を絡めたまま彼女の顎を自分の方へと向ける。赤くなった耳はイヤイヤと首を振られて髪へと沈んだものの、気取った無表情の下でじわじわと火照りが広がっているのが首の皮膚越しにわかる。緩やかに肩越しへと顎を動かす。親指を向けた先……湿った空気と石鹸の匂いがまだ微かに漂うその奥では、ポタポタと水滴が滴る音がする。元々上裸で刺激が強いと言った相手に配慮してやった結果なのだ。子ども扱いがどうこうというのならば……と、わざとらしく視線をシャワールームへと動かしてから、再び司書の顔を覗き込むようにからかいと観察の入り混じった緑の目を向けて)
一緒に水浴びをする誘いの方が良かったか?それならそうと、言ってくれれば良かったのに──恥ずかしがり屋のレディの心を知るのは難しいな。
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