司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1542 レオナ
朝から獅子の子の世話とは、彼も大変ですね・・・ガキとは失礼な、折角の機会を無駄にしない賢明なレディなだけですとも
( 明日も明後日も遠慮します、と言いたいのは山々。言わなかったのは単に降ってきた視線が思っていたよりも穏やかなものだったためであって、生意気な言葉にも言葉を飲み込んで大人しく運ばれることにした。まったく、可愛くない生徒だ。可愛らしいのはキュートだと評するに相応しい耳と、気分屋な尻尾くらいなもので。手の中でちらちらと光る花もそのままに、そっと降ろされた寝床の上で改めて生徒を見上げる・・・しれっとほぼ片腕で支えられた気がしたが、仮にも人間一人をそう易々と運ぶことができるあたり、本格的に己とは持ち得るものが違うらしい。着替えなくては──と持ってきた服のことを思い返しつつ、手に載せたままの花を生徒へと差し出して、少しだけ言いづらそうに唇を引き結んだ後、今日学んだことを復習するようにおずおずと口を開き・・・いくらか、知識を総動員して方法を考えてはみたのだけれど、魔力を持たない司書には魔法の正体が、あるいはその根底にあるものが分からない。下手に弄ったら壊してしまうだろう、それは避けたい・・・綺麗なものは嫌いではないので )
これ、とっても──綺麗なので、その、髪飾りか、何か、身に着けられるものに・・・してほしい、な、と
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