司書 2020-03-22 13:34:22 |
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適正であれば、アイツも躾けねぇと思うがな。……そりゃあお気遣いどうも。
(クルーウェルの厳しさは確かに知っているが、適度な距離感とやらを掴めば特に何を言われることもあるまいと肩をすくめる。賢い司書様のことだ。本当は答えをわかっているのではと、ジッと見つめつつ彼女の気遣いの言葉には素っ気なく返す。言いたいことは喉までせり上がっているが、相手は自分を思いやる言葉を並べるのみだろう。そんな結果が分かっていれば、わざわざ深く突っ込む気にはならず、軽く息を吐いて流すだけに留めた。ノブを回し開いた扉から、ひんやりとした空気がサンダルから剥き出しの足の甲を撫でた。ふと背を向けた彼女から投げられた言葉に、自然と眉が上がる。楽しそうに笑っているであろう彼女とは対照的に、こちらは半眼気味に見下ろし。彼女のお遊びグッズとして新しく増えたマタタビ……ネコ科を興奮させるソレ。たとえ獣人である自分には効力はイマイチだとも、揶揄うには十分な材料で。どこか楽しげに彼女にだけ聞こえる声量で呟いた)
それは、俺に何されても構わねぇってことになるが、いいんだな。
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