司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1336 カリム
(周囲では、生徒たちが急いで料理を取ろうとする様子が目の前で展開され、激流の川に流されるように動き回る姿が目に入る。肩をぽんと叩いてきたカリムを見ると、ヤレヤレという感じでなんだか温い目をむけられているような……相手と後ろの生徒たちの対比に少し面倒くさそうに眉をひそめた。だが、そんなことに構ってる暇はない。相手は知らないかもしれないが、このビュッフェはいちいち長蛇の列に並んだ挙句1度取り損ねたら最後、またクソ長い列に並ばねばならないのだ。その上食べ盛りの男子にウケるものなど己が狙っているものと被っており……とどう言おうか考えていれば、目の前で生徒が最後のハンバーグを持ってゆく。じっとりとした目でカリムを見下げたあと、吠えるように指示を出して)
良いからとっとと好きなもの取ってこい!
>>1337 ノア
──お前……ほんっとに、それ好きだよな。そもそもここで飲食していいのかよ。
(思い返せば、相手はやたらとミントを使いたがる。己の部屋に大量のミントを持ってくるという熱意まであるほどだ。確かに鼻先に持ってこられるとしばらくその臭いがこびり付くほど強い香りではあるが……過去の出来事が脳裏をよぎり、心底呆れたように溜息をついた。ついでに、ここでの注意事項を促して。同じようにソファにでも座るかと手を背もたれに這わせたとき、妙にそわそわとした様子を見せ始めた相手に首を傾げて。さっきまで余裕たっぷりだった癖に、ジロジロとこちらを見たと思えば、ふいっと目を逸らして、逃げるように部屋を出ようとする。その姿はさっきの童謡に出てくるウサギそのものだ。ほぼ反射的に追いかける……相手が扉へと到着すると同時に、自分も大股でグンッと近づいて扉へと腕を伸ばし、わざと低く響かせた声で囁くように言って)
そんなに慌ててどうした?お気に入りの場所なんだろ、もう少し居ろよ。それとも、お気に入りのクッションでも持ってくるつもりか?
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