司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>レオナ
──本当、最高の一日でした
( ほらやっぱり、とはあえて口にはしなかった。最初から優しいこの生徒はどうであれ司書を護るつもりで動いていたのだろう、何も知らない場所で折角上がれた崖の上から落ちないように。告げられた言葉に窓の向こうへ視線を向ければ、見慣れた建物が見える。思えば、街へ向かうためのバスが近くに停まるというのは中々便利と言えるのだろう。降りる準備をしなくては、と最後に借りていた毛皮のもふもふを堪能したなら幾らか手でその毛並みを整え、生徒へと差し出し。少し悩んだように一瞬口を噤んでから、少し前に問いかけた質問の続きを繋げるように口を開く )
・・・キミに渡したいものがあるのだけど、司書や本に染み付いたような──インクの匂いは嫌いじゃない?
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