司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1274 ノア
(隣から聞こえる規則正しい呼吸音。バスの中のざわめきとは違う穏やかなリズムをホワイトノイズ代わりに聞きながら、薄く目を閉じる。静かに流れる時間の中、帰ったらどうしようかと考えながらバスに揺られていた。やがて、布ズレの音と、彼女の浅い呼吸が聞こえてきた。――起きたか。このまま寝たふりを決め込んでしまうのも悪くはないが、なにせ隣人は案外甘えん坊なので、片目だけ開く。案の定こちらの様子を伺うように見つめてくる彼女のチョコレート色の瞳と目が合った。まだ完全には覚めきっていない、ぼんやりとした顔。肩を揺らすほどの動きもせずに軽く息をついて)
──そりゃあ、お前の城よりは劣るだろうよ。安全性は、こっちのほうが上だがな。
>>1275 カリム
ったく、どいつもこいつも世話が焼けるぜ。
(ポケットに手を突っ込んだまま、気怠げにしつつも、カリムの誘いを断る様子はない。食堂に行くつもりだったのは事実な上に、こうなるだろうと予測はできていたため、獅子にしては珍しく快諾する。相手を拾うついでに掴んだ彼のターバンを頭にボフッと無遠慮に乗っけると、軽く肩をすくめながら勝手についてこいとばかりに歩き出す。相手は寮長同士の和やかな会話ってやつを期待しているかもしれないが、あいにく馴れ合いは自分に最も遠い行為だ。歩幅を合わせる気もなくズカズカと歩きながらも、後ろを健気についてくるカリムに視線を向け)
お前、飯を一緒に食う約束くらいしてなかったのか?大体一緒にいるだろ。
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