司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1234 ノア
レディに誘われたら断らねぇよ……教養は嗜みだろ。
(彼女が視線を逸らした先に何かあるのか?とばかりに自分を視線を追って首を傾げてみせる。自分も甘い対応はしたが、フォークを差し出され、自分の手を握って連れ回した直後に「子ども扱い」だと言われれば、随分薄氷のような線引きだと軽く笑う。そもそもこちらはとっくに20歳、学園内じゃ珍しい“大人”だ。それでも彼女はどこか無意識に距離を取ろうとしつつも、また今度を楽しみにこちらに手を伸ばしてきているのが奇妙なバランスで薄氷の上に立つ彼女の姿そのもので――彼女が真面目に考え込んだと思えば、さっきまでの態度と打って変わってこちらを評価してくる。真剣に自分と向き合ってくれている彼女の真心が伝わってきて、その純朴さが余計微笑ましいと感じる。言うとまたムキになるだろうから口にはしないが……舌の上に残る甘ったるいチョコレートを転がしながら、笑みをひとつ零して。彼女が知識や経験に疎い自覚を口にしたのは少し意外だった。この1日で随分と彼女の引く線に近寄れたのだろう。彼女の生真面目さがなせる技かもしれないが。だからといって「勉強の時間がほしい」なんて言われて「はい、そうですか」と引き下がるような性格ではない。へぇ。と興味深そうに片眉を上げながら耳を反り立たせる。こちらに甘えることを覚えさせるのも、育てがいがあって面白いのだし──わざと少しだけ間を取って考えるポーズをとりながら口元に薄く笑みを浮かべ)
俺と接していれば、大人の男との付き合い方くらい嫌でも覚えるだろ。お前がそれを望むかどうかは別として。
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