司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>レオナ
司書には大きいから、汚してしまうよ──それに、これはキミだから似合うんだ
( やっぱり、とは思った。周りがどう思おうが、別に事実は事実なのだから何を気にする必要が?とでも言いたげな態度に、想像通りではあるものの、やれやれといった表情をして。とはいえ、聡い生徒だからこちらの杞憂にも気がついてのことだろう。気にするなと言うのなら、それ以上忠告するつもりもなく視線を手元の華奢なブレスレットに落とし。贈り物だと分かっているから何も言わないものの、本来であれば受け取れないほど良質なものだと思う。もちろん魔法の気配も獅子の子の気配もしないが、それでも司書が街に出た話は漏れ出るだろうし、同行者が誰だったかはバスで遭遇した生徒たちが証人になる・・・となれば、送り主は必然となるだろう。それなのに、無造作に視界に入ってきた明るい色の連なるいくらか大振りなそれと、明らかにこの生徒のために設えられたであろうそれに対して色々な意味で無関心な言葉と態度に今度はこちらが頭を悩ませる番らしい。こめかみに片手の指先を当てて、もう一方の手でそっと色鮮やかなそれを生徒側へと押し戻しながら、その過程で己の青白い肌とその石たちの色を眺めて・・・手首の太さが違う、似合う色も違う、生徒のためにと与えられたこれと同じように、司書にも与えてもらったものが今はある )
司書はキミが贈ってくれたこのブレスレットが良い、キミの見立てだもの──きっと、それなりに司書に似合っているのでしょう?仮に何の牽制にならなくとも、視界に入る度に元気になれるからコレだけで充分
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