司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1214 ノア
――図書館に篭もりっきりのお前の体力なんざ、たかが知れてるだろ。昼寝?草食動物が悠長に寝る環境じゃないと思うが。
(肩をすくめて皮肉を交えた口調で続けるが、目元には呆れを通り越した苦笑が浮かんでいる。自分は彼女が図書館外にいるのを見たことはほとんどなく、恐らく彼女に宛てがわれたテリトリーから出ようとしていないのだと予想し、細い首、剥き出しの腕を見て確証を得る。ため息をつきながら椅子に背を預け、窘めるように静かにそう尋ねて。図書館の秘密の部屋の存在に片眉を上げ、司書の話を大人しく聞いていた。彼女が言葉を紡ぐたび部屋の全貌を思い描きながら、どんどん眉間に皺が寄っていく。ついにはこめかみに指を当てて。そもそも人間は日光に当らねば色々と病気にもなるだろとため息をついて首を左右に振った。ドン引きである。あまり頼りたくはない相手だが、あらゆる事に口うるさい白黒の教師を思い出しながら、相手の視線を追う。店員がこちらに気づいて近寄ってきたのを見て、椅子の背もたれに腕を回しゆったりと腰掛けながら手を軽く挙げ、店員を呼び止めた。わざと余裕のある声で促しながら、彼女が動くのをじっと待っていた。その視線はからかいだけではなく、見守るような温いもので)
クルーウェルにでも相談して、まともな部屋に移してもらった方がいいんじゃねぇか。あのオンボロ寮だって、お前の部屋よりは遥かに住めるだろ。
――ほら、せっかくだから注文の練習してみろ。
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