司書 2020-03-22 13:34:22 |
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>>1005 ノア
(熱気が顔面を直撃し、燦々と輝く太陽は真上よりも低い位置にいる。睨みつけるようにして位置を確認すれば、その下を蠢く人々の群れから揺れるスカートを探し、肩で風をきりながら追いかけてゆく。追いついた先にはベンチで休む司書の姿があった。後ろの噴水から跳ねる水飛沫が多少は涼しげだ。近づくと人間よりよっぽど聴覚が優れた耳が彼女の声を聞き分ける。“お子ちゃま”と王子様を言うとは大したものだと細まった瞳孔を向ける時、自分より彼女寄りの方角から男達の声がする。“あの子一人かな?”“声掛ける?”と何やらヒソヒソと喋っているようで、視線を追うと案の定司書の姿があった。改めて見れば随分と見違えたものだ。まさか先刻まで性別も分からぬほどのダサい格好をしていたとは誰も思うまい。己が手掛けたのだから当然ではあるが――……。男達が動くより早く、司書の顔に影を作った)
――……癇癪はもう治ったか、オヒメサマ。
>>1006 ロロ
はっ!となると新顔のテメェは小悪党ってところか?
(不快さを隠しもしない相手に、牙を剥き出しにして嗤う。売られた喧嘩は買うのがうちの寮の掟のようなものだ。青い目がこちらを睨みつけてくるが、自分よりも身長の低い新顔相手に怯えることなど1ミリもなく。眉をつり上げて相手の反抗の様を見下げた)
迷子は迷子らしく丸まっておいた方が良いんじゃねぇか?
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