魍魎 2020-03-21 17:35:45 |
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>草薙
ほう、話のわかる奴じゃないか。妾も幼い頃は随分この喧騒に救われたものじゃて。祭りと土地は違えど、何もかわらん……お主と妾。どこか似ているのかもしれん。先程はホラと笑ったが……お主は父親を、憎んでいるのかの?
(あの屋敷に囚われていた頃、屋敷の外から聞こえる喧騒に耳を澄ませて外の世界に思い馳せていた事を思い出してふと笑みを浮かべて。祭りが好きな事も、その祭りを見るだけ、聞くだけだったのも、父親を憎んでいる事も。それは此方側の主観のみで相手からすればなんのこっちゃという話ではあろうが、老婆心からかなんとなく気になってしまい、そう確認するように問いかけて)
>空宮
……ふっ、そうか、そうか。なってくれるか。嬉しいのう。しかし、お侍様が妖と仲良くしてていいのかえ?
(どうせ断られるだろうと思ってそう提案にしたのに、まさかの返事に差し出された団子をきょとんと見つめれば、思わず笑いを溢して。団子を一つ取り、どこからともなく杯を取り出し差し出しながら、意地の悪い笑みを浮かべそう問いかけて)
>朱音
ふむ、流石に胆が座っとるの。態々化けてまで人里で商売するだけの根性はあるわい。それじゃあ傷口に塗る軟膏を一つ頼む。悪ガキ共がすぐ喧嘩ばかりするせいで薬の消耗が激しくてのう。
(対して驚いた様子がない相手を勝手にそう評すれば、人が来ても面倒だとさっさと耳と尾を引っ込め、注文と与太話をしながら薬と金の受け渡しができる距離まで近付いていって)
>壱与
そうじゃのう。妾のように祭り好きの人に近い妖もおれば、人間の祭りなぞと笑う奴等もおる。ま、あんな糞不味い丸薬を余程切羽詰まった事情も無く飲み込む奴等に録な奴がおるわけない事は確かじゃがの。ふぇっふぇっふぇ!
(そう少し離れた場所に座ったのは、男とも女とも判断がつかぬ、高貴な出で立ちの人間で。商家の娘か、はたまた侍の息子か、それとも何処ぞの国の跡取りか。まぁ、何れにせよ相手の出自に興味は無い事は確かで。相手の質問に答えていると、ふとかつて自分が飲み込んだ丸薬の吐き気を催す味を思い返して。あんなこの世の罪と罰を全て集めて煮詰めたかのような味を飲み込まねば為せないような事を企む奴等に録な奴がいるわけないと決めつければ、自分を棚に上げて高笑いして)
>毒島
祭りの雰囲気に負けておいて泥酔しながら良く言うわい。そういうことは、祭りの雰囲気に流されないようになるか、浴びる程に飲んでも頬一つ赤らめないようになってから言うんじゃな。
(どかりと横たわりながら雰囲気に負けて酔っぱらっている癖に強気にそういってのける捻くれ男をケラケラ笑い、終始小馬鹿にするように意地悪をいってやれば、杯にまた酒を満たしてやり)
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